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旅行計画
映画「永遠のゼロ」を観た影響もあり、若くして命を落とした特攻隊について知らなければならないと思い、知覧にある特攻平和会館に友達と行く事にしました。
映画にでてくるのは、知覧ではなく鹿屋にある自衛隊の中にある資料館ですが、まずは、有名な知覧の方から、そして、観光名所の多い薩摩半島の方へという事で、行ってみる事にしました。
特攻平和会館に続く道路には特攻隊の姿が彫られた灯篭が続いています
特攻平和会館に着く前から、厳粛な気持ちになりました。思っていたよりも観光バスや車がいっぱいに駐車されていて観光客も沢山きていました。
建物も綺麗に管理されていましたし、駐車場付近には物産館のようなお土産売り場もありました。
そこで有名な知覧茶を購入し、平和会館に入ることにしました。知覧は陸軍の特攻隊員の遺書や資料が展示されています。

一枚の絵
中に入ると、正面に一枚の絵が飾られていました。
その前では、多くの人が立ち止まってずっと感慨深げにみつめておられました。
私も絵心はないのですが、その前で、しばらくみいってしまいました。とても素通り出来る絵ではなかったのです。
撃沈し燃える戦闘機から天女が特攻隊員を抱きかかえていく様子がかかれています。
その一枚の絵からでも、当時の悲惨さが十分伝わってきました。
涙なしではみられません
飛行帽をかぶった特攻隊員の写真や、遺品、遺書などが所狭しと並べられています。
十代の若いあどけなさが残る男の子の写真を観た時、なぜこの子は、死ななければならなかったのだろうと、とても悲しくなりました。
一人ひとりの命の重さを感じることのできる場所です。
親、兄弟にあてた手紙を書いた時、どんな気持ちだったのか、本心を書きたくてもかけない当時の状況の中で、自分が死ぬとわかっている中で手紙にたくした最大限の家族への愛や気遣いがよく伝わってきて、いたたまれない気持ちになりました。
今の時代がどれだけ恵まれているのか、彼らの犠牲によって、今の平和な日本になっている事を決して忘れてはいけないと思いました。
特攻の母の存在
当時、軍の指定食堂で、特攻隊員を支え、送り出した富屋食堂の鳥浜トメさんの貴重な映像を観る事が出来ました。
映画などにもよくとりあげられている特攻の母と言われた方でした。
若くして命を落とした特攻隊員との会話、様子など、その場に実際におられた鳥浜トメさんの言葉はとても貴重な映像で残していかなければならないものだと思います。
近くに、富屋食堂があると聞き、次回はそこにも行ってみようと思います。
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ひきあげられた戦闘機
海底から引きあげられた半壊した戦闘機の展示がありました。
海底に沈んでいた事や年月がたってしまっている事もあるとは思いますが、あまりにも無残で友達と言葉を失ってしまいました。
当時の様子を学んでいくには、貴重な、また必ず残してほしいものです。
語り部さん
アナウンスが流れ視聴覚室では、語り部さんの貴重な話を聞く事が出来るようでした。
修学旅行生も来ていましたが、他にも沢山の人が集まっていたので、座れず立って聞くことにしました。
語り部さんはご高齢ですが、ボランティアで当時の様子を話して下さいました。
当時を知る人が少なくなっているようで、風化させてはいけないとお話を受け継いで、他の方も語り継いでおられるようです。
遺書を残した特攻隊員の個人をとりあげ説明してくださいました。
館内の予想外の資料の多さにすべてを見てまわることはできませんでした。
出口には当時の様子が書かれた本なども購入できるようになっていたので、一冊購入しました。
今度は、時間をたっぷりとってまた絶対に訪れたいと思います。沢山の人に行ってほしいお勧め場所です。

開聞岳へ
当時の特攻隊員は開聞岳を目印にしていたと聞いたので、気分転換に行ってみる事にしました。
途中、物産館などに立ち寄り、げたんはと呼ばれる、三角形の黒糖菓子を購入しました。
また、安納いもも有名なので、安納いもの金つばもいただきました。甘くて珍しかったのでお土産に購入しました。
知覧の茶畑の間を通って開聞岳へと進みましたが、茶畑から見る開聞岳は絶景でした。綺麗な三角形で、薩摩富士とも呼ばれているのは納得です。
ノープランでしたが、せっかくなので麓まで行ってみる事にしました。個人の方の畑だと思いますが、向日葵が一面に咲いていてとても綺麗でした。
特攻隊の方がこの開聞岳を目印に飛んでいた事を思い、写真を撮って帰る事にしました。
帰って写真を見てみると、赤とんぼが開聞岳を背景に綺麗にうつっていました。
後から知った事ですが、当時、使われていた特攻機の中には赤トンボと呼ばれる練習機もあったそうです。
地元の方が言われるには、開聞岳の辺りはよく赤トンボが飛んでいるとのことでした。意図せずとった写真でしたが、多くの事を学ぶ事が出来た、いい鹿児島旅行でした。
また必ず訪れたいです。
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